症状別食養療法
アトピー性皮膚炎

【 症状 】
アトピー性皮膚炎はよくなったり、悪くなったりを繰り返しながら長期間続く皮膚炎。症状は痒みのある湿疹が中心で、額、眼や□の周り、唇、耳、首、手足、関節部などに多く現れる。喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など他のアレルギー疾患が同時に見られることが多い。
乳幼児期に始まったアトピー性皮膚炎が成人期まで続くこともあり、中には成人になってから始まる場合もある。
アトピー性皮膚炎の原因となるものとしては、ほこりやダニなどのハウスダスト、スギ・ブタクサなどの花粉、空中のカビ、犬や猫の毛・フケ、住宅建材に使用されている化学物質など、生活環境中の物質が多くあげられる。 特に乳幼児は牛乳、卵、大豆、そば、小麦粉などの食物がアレルゲンとなることが多い。

【 対策 】
ステロイド剤や抗アレルギー剤などの化学薬品は、免疫機能を低下させ、諸臓器の機能障害を招くこともある。
食生活の改善および正しいスキンケアを行い、免疫力を向上させて治癒させることが望ましい。


※喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、白内障、網膜剥離、ウィルス感染症(水いぼ)、伝染性膿茄疹(とびひ)などに注意する。

【 食べるべきもの 】
 1.血液中の老廃物を排除し浄化するもの
 2.肝臓の機能を高めるもの
 3.腎臓・副腎の機能を高めるもの
 4.牌臓・胸腺などリンパ系の機能を高めるもの
 5.自律神経を安定化するもの

 例)
  葛、ごほう、ニラ、らっきょう、胡麻、ふのり、梅干、赤味噌、醤油、よもぎ、自然薯…小腸機能正常化
  葛、ふのり、胡麻、タンポポ、もやし、大根葉、よもぎ、里芋、人参、人参葉、皮つきハトムギ…肝機能高進
  蓮根、蓮の実、自然薯、黒胡麻、黒豆、昆布、ブラウンマッシュルーム…腎臓・副腎機能高進
  皮つきハトムギ、山芋、かぼちゃ、ほうれん草、春菊、せり、玉ねぎ、蓮の実、松の実…リンパ系機能高進
  なつめの実、ユリ根、ねぎ類、のり、黒胡麻…自律神経調整
  ひじき、わかめ、昆布、のり、青のり、あおさ、あらめ、もずく、山芋…ミネラル豊富

【 食べてはいけないもの 】
 1.腸・肝臓・腎臓に過大な負担をかけるもの
 2.リンパ系に負担をかけ、機能を乱すもの
 3.造血システムに支障をきたすもの
 4.濃厚なもの(タンパク質・脂質の多いもの)
 5.加工度の高いもの

 例)
  動物食品…肉、魚介類、乳製品、卵等
  油脂…バター、マーガリン、ラード、ヘット、紅花油、大豆油、オリーブ油等
  大豆製品…豆腐、ゆば、豆乳、高野豆腐、きな粉、大豆グルテン、油揚げ等
  清涼飲料・アルコール飲料
  ー般加工食品…化学添加物使用のもの全て
  強陰性食品…精製糖類、酢、果物(ブドウ、柿、梨、キウイ、メロン、輸入果物等)、強陰性野菜(ナス、トマト、ピーマン、オクラ、紫キャベツ、生椎茸、輸入野菜)等
  香辛料

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●ミネラル・・・血液を浄化し、自律神経、代謝機能を安定化。
 ●フラポノイド・・・血液を浄化し、免疫力を強化する。
 ●ムメフラール・・・血流改善効果により代謝を促進





健幸塾「風見どり」