症状別食養療法
情緒不安定(うつ病・ノイローゼ)

【 症状 】
情緒不安定とは感情、情緒(情動)の安定性の欠如をいい、情動攪乱・拒絶反応・キレル・自他交流拙劣・自律神経失調・行動矛盾・不眠・過食・拒食・登校拒否・攻撃行動・依存症・嫉妬・集中力欠如・落ち着き不足など 様々な形で現れる。これらの症状は特に更年期や思春期に多く、ホルモンバランスの乱れや過度の精神的ストレスなどにより自律神経の調整がうまくいかなくなるために起こるといわれる。
情緒の安定性を測定する指標として

 1.抑うつ傾向が大きいこと(陰気、悲観的、罪悪感が強い)
 2.回帰性傾向が大きいこと(気分の変化が著しく、驚きやすい)
 3.劣等感が強いこと(自信欠如、自己過小評価、不適応感が強いなど)
 4.神経質(不安、イライラ、ノイローゼ傾向など)

などがあげられる。また近年社会問題となっている多動児も、この情緒不安定の範疇に入る。

【 対策 】
食生活を改善し、ビタミン・ミネラルを充分補給することで改善が認められる。

※自傷行為や自殺、人格障害などを併発する危険性もある。

情緒不安定には、お腹への 生姜湯湿布ビワ葉温灸が効果的です。

【 食べるべきもの 】
 1.ビタミン・ミネラルのバランスを整えるもの。
 2.すい臓機能を高めるもの。
 3.肝臓・腎臓の機能を高めるもの。
 4.血液中の老廃物を排除し、血流を促進するもの。
 5.自律神経と精神を安定化するもの。

 例)
  黒胡麻、山芋、ひじき、昆布、もずく、あおさ・・・ミネラルバランスを整える
  皮付きハトムギ、かぼちゃの種、あわ、栗・・・すい臓機能高進
  胡麻、ねぎ、ニラ、わけぎ、玉ねぎ、ぎんなん・・・血液循環促進
  なつめの実、蓮の実、松の実、ねぎ類、ひじき、のり・・・自律神経・精神安定化


【 食べてはいけないもの 】
 1.ビタミン・ミネラルのアンバランスをきたすもの。
 2.低血糖をもたらすもの。
 3.精神不安定を招くもの。

 例)
  一般加工食品・・・化学添加物使用のものすべて
  清涼飲料・・・添加物入り加工飲料すべて
  精製糖類・・・白砂糖、グラニュー糖、氷砂糖、果糖
  動物食品・油脂類も要注意
     

【 効果的な成分と、その働き 】
●カルシウム・・・自律神経と精神を安定化。 
●フラボノイド・・・肝臓機能向上、血流改善作用
●テルペン・・・血流促進、自律神経およびホルモン安定化





健幸塾「風見どり」