症状別食養療法
肌荒れ

【 症状 】
皮膚の表面にある角質層は、人間の体から水分が蒸発するのを防ぎ、また外からの刺激物質の侵入を防ぐといった重要な働きをしているが、この角質層の水分が少なくなり、皮膚がひび割れた状態を肌荒れという。 皮膚の弾力性の低下をきたし、乾燥感、破皮、発赤、炎症などを招く。
原因としては紫外線や気温によるもの、合わない化粧品の使用、間違ったスキンケアといった外的な要因と、食生活や生活習慣に起因する内的な要因が複雑にからみ合っている。

【 対策 】
化学的な化粧品、シャンプー、リンス、薬物などの使用をやめ、食生活や生活習慣を改善する。

※アトピー性皮膚炎、湿疹、皮膚感染症、色素沈着、皮膚癌などの各種皮膚疾患、各種慢性病や悪性腫瘍などに注意が必要である。

【 食べるべきもの 】
 1.老廃物を排出し、血液を浄化するもの
 2.体液の循環を円滑にするもの
 3.ホルモン分泌を活発にするもの
 4.造血作用、血液調整機能を高めるもの
 5.皮下組織の細胞を柔軟にし強化するもの

 例)
  ふのり、あらめ、皮つきハトムギ、葛、大根葉…老廃物排出
  タンポポ根、葛、玉ねぎ、ニラ、ねぎ、らっきょう、梅醤番茶、醤油…体液循環促進
  葛、タンポポ、ニラ、ユリ根、かぼちやの種、松の実…ホルモン分泌促進
  葛、皮つきハトムギ、ニラ、もやし、大根葉、ふのり、胡麻、蓮根、自然薯、よもぎ、味噌、醤油、梅干…小腸・肝臓・腎臓機能高進
  キクラゲ、ふのり、わかめ、のり、青のり、大和芋、里芋、胡麻、玄米、全粒小麦、小豆、黒豆、大豆、いんげん、ほうれん草、小松菜、よもぎ、人参葉…ムコ多糖類・葉緑素・ビタミン豊富

【 食べてはいけないもの 】
 1.タンパク質の多いもの
 2.脂質の多いもの
 3.精製糖類
 4.加工度の高いもの

 例)
  動物性食品…肉、魚(煮干し、じやこ、干物)、牛乳、乳製品(ヨーグルト、チーズなど)
  油脂類…バター、マーガリン、ラード、ヘット、紅花油、大豆油、コーン油、揚げ菓子、揚物(油揚げ、厚揚げ、がんもどき)
  糖類…白砂糖、グうニュー糖、氷砂糖、角砂糖、乳糖、ブドウ糖、果糖、オリゴ糖、人工甘味料
  高度加工品の高いもの…インスタント食品、レトルト食品、化学調味料、菓子、パン、洋菓子

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●ビタミンC・・・メラニンの生成を抑える。
 ●ビタミンA・・・抗酸化作用があり、皮膚の免疫力を強くする。
 ●β-カロテン・・・体内活性酸素を除去する





健幸塾「風見どり」