症状別食養療法
小児肥満

【 症状 】
体内の脂肪組織が過剰に蓄積した状態を肥満という。

原発性肥満:
 遺伝的素因、過食、運動不足などにより発生する肥満。日本人の肥満者の90%以上は原発性肥満である。肥満度を評価する指標として、現代医学ではBody Mass lndex(BMI)を用いている。
 BMI=体重(kg)÷身長(m)という式で算出し、22が最適なBMIとし、25以上を肥満としている。 また、腹部CT検査で、内臓脂肪面積が100cu以上あれば内臓脂肪型肥満と診断され、健康障害を起こす危険性が最も高いタイプである。

二次性肥満:
 なんらかの基礎的疾患があり発生する肥満。
 二次性肥満を起こす要因となる基礎的疾患としては、クッシング症候群、甲状腺機能低下症、インスリノーマ、性腺機能低下症などの内分泌性肥満や、向精神薬、副腎皮質ホルモン剤などの薬物による肥満があげられる。

【 対策 】
原発性肥満あるいは二次性肥満いずれも食生活や生活様式の改善が必要である。

※糖尿病、脂質代謝異常、高血圧、痛風、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、睡眠時無呼吸発作、脂肪肝、変形性関節症、月経異常などをきたす恐れがある。

肥満には エドガー・ケーシー療法の「ひまし油湿布生姜湯湿布ビワ葉温灸が効果的です。
また、スギナ茶の飲用も利尿効果が高く毒素排出に効果があります。

【 食べるべきもの 】
 1.脂質と水分の代謝を高めるもの
 2.肝臓・牌臓機能を高めるもの
 3.脂肪組織を引き締めるもの
 4.自律神経とホルモンのバランスを整えるもの
 5.精神を安定させるもの
 6.陽性穀物

 例)
  全粒ハトムギ、山芋、ねぎの根、かぼちや、人参、あわ、かぼちやの種…脂質代謝・肺臓機能高進
  全粒ハトムギ、三年番茶、緑茶、紅茶、カギドオシ、スギナ、よもぎ、ニラ、小豆、黒豆、蓮根…水分代謝促進
  葛、よもぎ、タンポポ、ふのり、ニラ、もやし、胡麻、里芋、人参…肝機能強化
  赤味噌、醤油、もろみ、梅干、梅醤番茶、ヤンノー、ひじき、あらめ、寒干大根、たくあん…脂肪細胞収斂
  なつめの実、ユリ根、ニラ、玉ねぎ、玉ねぎの皮、胡麻、蓮根…精神安定作用
  陽性穀物…そば、玄米、ひえ、きび、あわ

【 食べてはいけないもの 】
 1.脂質代謝を低下させるもの
 2.小腸・肝臓・腎臓に負担をかけるもの
 3.自律神経・ホルモン系のアンバランスを招くもの
 4.組織を弛緩させ、余剰栄養素を体内に溜め込むもの
 5.脂肪に変化しやすい炭水化物

 例)
  油脂類…動物油脂、植物油脂
  砂糖…精製糖類(白砂糖・ザラメ・果糖等)
  動物食品…肉、魚、牛乳、乳製品、卵
  果物…強陰果物(ブドウ、柿、輸入果物等)
  菓子…和菓子、洋菓子、クッキ一等
  清涼飲料…ジュース、コーラ、スポーツ飲料
  粉食…パン、麺類、オートミール等

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●プロゼロニン・・・自律神経調整、脂肪代謝促進
 ●サラシノール・・・脳内環境改善、糖分吸収抑制
 ●有機ゲルマニウム・・・肝機能強化、脂質代謝促進




健幸塾「風見どり」