症状別食養療法
いびき

【 症状 】
種々の原因により、のどの奥(上気道)が狭くなったり、閉塞したために起こる粘膜の振動音のこと。
自然な呼吸が障害されるために、眠りが浅くなり、日中の眠気、集中力、活力、記憶力の低下、精神不安定などを訴える。
主な原因として、咽頭部の狭窄(扁桃肥大、アデノイド等)、鼻疾患、肥満、アルコール飲用、薬物の服用(睡眠薬、精神安定剤、筋弛緩薬など)が考えられる。
また特に、一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上、または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上起こる場合を「睡眠時無呼吸症候群」と呼ぶ。
無呼吸状態が続くために体内の酸素不足を招き、循環器系や呼吸器系に影響を与える。
このため、高血圧、不整脈、心不全などの症状になる可能性が非常に高まり、最悪の場合は突然死ということもありうる。

【 対策 】
最も大事なことは肥満解消と禁酒。
また睡眠時の体位工夫(横向きで寝る。
枕を合うものに代える等)をするだけでも改善されることもあるが、食生活の改善を行うことも必要である。

※高血圧、冠動脈疾患、脳血管障害、突然死など注意!

いびきには エドガー・ケーシー療法の「ひまし油湿布生姜湯湿布ビワ葉温灸が効果的です。
また、スギナ茶の飲用も利尿効果が高く毒素排出に効果があります。

【 食べるべきもの 】
 1.腸の機能を高めるもの
 2.呼吸器の血行をよくするもの
 3.老廃物の排出を促進するもの
 4.ミネラル(特にナトリウム・カルシウム)が豊富なもの

 例)
  葛、ふのり、ニラ、玉ねぎ、らっきょう、キクラゲ(黒)、ごばう、赤味噌、醤油、たまり、梅干、こんにゃく…腸機能高進
  蓮根、蓮の実、昆布、黒胡麻、黒豆、ニラ、よもぎ…呼吸器の血行を促進
  皮つきハトムギ、タンポポ、ふのり、よもぎ、大根葉、人参葉、セリ、あらめ、ごばう…老廃物排泄
  塩、梅干、味噌、醤油、ひじき、わかめ、あらめ、のり、昆布、青のり、あおさ、山芋…ミネラル豊富

【 食べてはいけないもの 】
 1.細胞を弛緩させるもの
 2.水分代謝を低下させるもの
 3.脂質代謝を低下させるもの

 例)
  精製糖‥・白砂糖、ザラメ、氷砂糖、乳糖、ブドウ糖、果糖、オリゴ糖、還元糖
  果物…輸入果物
  清涼飲料…ジュース、スポーツ飲料
  アルコール飲料
  陰性タンパク質…豆乳、豆腐、納豆、ゆば、大豆グルテン
  陰性デンプン…じゃがいも、さつまいも、とうもろこし、オートミール、パン
  陰性油脂…紅花油、大豆油、ヤシ油、ピーナッツ油、オリーブ油
  陰性野菜…なす、トマト、ピーマン、ししとう、じゃがいも、キャベツ、紫キャベツ、オクラ、たけのこ、ホワイトアスパラガス

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●ビタミンE・・・血液循環を促進し、老廃物を排除する。
 ●フラボノイド・・・血液循環を促進し、呼吸器系の血行を促進する。
 ●ベタイン・・・消化器系の機能を高める





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