症状別食養療法
花粉症

【 症状 】
花粉症とは、種々の花粉によるアレルギー反応で、代表的なものに春のスギ花粉症、初夏のイネ科花粉症、秋のキク科花粉症などがある。 くしゃみ、鼻水、鼻詰まりの3大症状の他に、目の症状(かゆみ、なみだ、充血など)を伴う場合が多い。
代表的なアレルゲンとしてスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサなどがあり、これらの花粉の飛ぶ時期だけに症状があらわれることを特徴とする。

【 対策 】
一般にはアレルギー反応を起こす原因となるアレルゲン(花粉)を回避したり、抗ヒスタミン剤やステロイド剤を投与したりするが、これは対症療法にしかすぎない。また化学薬品の副作用により、症状は年々悪化していく可能性がある。食生活を改善し、 体質を改善することが必要である。

※アレルギー反応がさらに進行すると、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、副鼻腔炎(蓄膿症)、中耳炎、咽頭炎、気管支炎などを併発し、 最終的には肝や腎機能障害、発癌、各種の慢性病へと移行していく危険性がある。

【 食べるべきもの 】
 1.小腸・肝臓・腎臓・副腎・胸腺を整えるもの
 2.リンパ循環を促進するもの
 3.ミネラルの豊富なもの

 例)
  葛、きくらげ、ごほう、らっきょう、たくあん、こんにゃく、梅干、味噌、醤油…腸を整える
  ふのり、胡麻、タンポポ、大根葉、もやし、よもぎ、里芋、人参、人参葉…肝臓を強化
  自然薯、蓮根、黒胡麻、昆布、クルミ、ぎんなん…腎臓・副腎を強化
  全粒ハトムギ、山芋、かぼちや、あわ、栗、ねぎの根、そば、ほうれん草、春菊、蓮の実、セリ、玉ねぎ…胸腺・リンパ系を整える
  ひじき、わかめ、昆布、のり、青のり、あおさ、あらめ、もずく…ミネラル

【 食べてはいけないもの 】
 1.腸・肝臓・腎臓に負担をかけるもの
 2.リンパ系に負担をかけるもの
 3.血液細胞の産生に支障をきたすもの
 4.タンパク質・脂質の多いもの

 例)
  動物食品…肉、魚介類、乳製品、卵
  豆乳、豆腐、納豆、抹茶…身体を冷やす
  大豆製品…豆腐、高野豆腐、ゆば、豆乳、きなこ、大豆グルテン、油揚げ、厚揚げ
  油脂…バター、マーガリン、ラード、ヘット、紅花油、大豆油、オリーブオイル、綿実油、胚芽油
  強陰性食品…ナス、トマト、ピーマン、オクラ、ジャガイモ、クワイ、酢、アルコール、果物

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●フラボノイド・・・血液を浄化し、免疫力を強化する。
 ●ミネラル・・・免疫バランスを整える。
 ●ポリフェノール・・・活性酸素を除去し、ヒスタミン等の遊離を抑制する





健幸塾「風見どり」