症状別食養療法
風邪

【 症状 】
発熱、悪寒、発汗、脱力感、倦怠感、くしゃみ、咳、鼻水、鼻詰まり、痰、咽頭痛、頭痛、筋肉痛、関節痛、腰痛、食欲不振、下痢や嘔吐 腹痛などの消化器症状を主訴とし、急激な全身症状を来たす症候群。風邪を起こす病原微生物としてライノ、コロナ、RS、 アデノ、インフルエンザなどの呼吸器系ウィルスや、化膿連鎖球菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌などの 各種細菌類があげられる。

【 対策 】
風邪をひく大きな要因は、宿主(人体)の免疫機能の低下による病原微生物が繁殖しやすい環境である。人体の免疫機能を 正常化し、自然治癒力を向上させるには、常日頃の食生活を改善することが必要。

※風邪が進行すると炎症が上気道(気管、気管支、肺)に波及し、気管支炎や肺炎などの下気道炎を併発する可能性がある。 また脳炎や髄膜炎、心筋炎、心内膜炎、中耳炎、脱水症などを併発する危険性もある。

風邪をひいてしまったら、身体を温めるのには葛湯や生姜湯(生姜+大根+梅干)などが良いです。
喉に傷みがあるようでしたら、カリンを焼酎に漬けて作ったカリンエキスなどが良いです。
スギナエキスやビワ葉エキスでうがいするのも、効果的です。
また、エドガー・ケーシー療法の「ひまし油湿布を咽に貼るのも、効果的です。

【 食べるべきもの 】
 1.代謝を促進し、排泄力を高めるもの
 2.免疫力を高めるもの
 3.身体を温めるもの
 4.動物性食品と油脂から発生した老廃物を分解排除するもの

 例)
  穀類中心のシンプルな食事
  水分の摂取を少なくする
  葛、赤味噌、そば…保温作用
  ねぎ、ニラ、長ねぎ、玉ねぎ、わけぎ、らっきょう、葛…免疫力増強
  蓮根、昆布…気管支の炎症に効果的
  ごほう、大根、干し椎茸、里芋、ねぎ…動物性老廃物排除

【 食べてはいけないもの 】
 1.体内へ老廃物を増加させるもの
 2.身体を冷やすもの
 3.加工度の高いもの

 例)
  肉、魚介、乳製品、郎等、動物性食品…老廃物が増加
  豆乳、豆腐、納豆、抹茶…身体を冷やす
  バナナ、パイナップル、マンゴー、オレンジ、キウイ、ブドウ等の果物。
  ナス、トマト、ピーマン、オクラ、ジャガイモ等の夏野菜。
  ジュース、スポーツ飲料、アルコール、ドリンク剤…冷えと免疫力低下
  パン、麺類、だんご等、粉製品…消化器官への負担
  菓子、クッキ−、ケーキ、チョコレート、飴、アイスクリーム、パイ、カステラ等…加工食品

【 効果的な成分と、その働き 】
  ●ケルセチン・・・抗菌、抗炎症、鎮痛作用。
  ●ショウガオール・・・水分代謝、血行促進作用で風邪の初期症状を緩和。 
  ●アリシン・・・新陳代謝促進、発汗、解熱、制菌作用。
  ●ダイゼイン・・・血液循環を促進させる
  ●カテキン・・・抗ウイルス、抗菌作用


【 参考料理 】
 玄米番茶粥
  消化がよく、胃腸に優しい食べ方。消化器官に負担をかけすに玄米パワーをいただく。

  材料(4人分):
   玄米…1カップ、水…5カップ、三年番茶…大言し1程度(木綿袋に入れて揉む)、塩…ひとつまみ

  作り方:
   玄米を静かに洗い、圧力鍋に入れる。袋に入れた蚤茶と水を入れて、蓋をして中弱火にかける  (まだ蓋のロックはしない)。
   煮立ったら塩を振り入れ、蓋のロックをかける。
   圧力が上がったら弱火で40〜50分煮た後人を止め、15分ほど蒸らす。

 献立例)
  朝食:
   ハトムギ入り玄米ご飯(柔らかめ)、三色きんぴら(ごほう、蓮根、人参)  味噌汁(昆布だし汁、わかめ、玉ねぎ)
  昼食:
   かけそば(白ねぎの薬味)、玉ねぎの味増煮(昆布だし汁少量)
  夕食:
   味噌雑炊、蒸し蓮根と大根の温サラダ(梅干ドレッシング)、甘酒プディング少量(葛ソース添え)





健幸塾「風見どり」