症状別食養療法
低血圧症

【 症状 】
収縮期血圧が慢性的に100mmHg以下であり、それによる症状を呈する場合を低血圧という。

本態性低血圧
 基礎疾患のないもの。ほとんどは無症状であるが、その10%に易疲労感、脱力感、倦怠感、めまい、立ちくらみなどを伴う。これらは脳や心臓、骨格筋などの臓器に血液が十分に行き届かないために起こるものと考えられる。

二次性低血圧
 基礎疾患があり、その一症状として低血圧をきたすもの。基礎疾患としては、心筋症、心筋梗塞、不整脈、弁膜症、脱水、長期の臥床、発熱、妊娠、下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症などがあげられる。

起立性低血圧
 臥位または座位から立位となる時、収縮期血圧が20mmHg以上低下するものをいう。基礎疾患としては糖尿病、アルコール中毒、ギラン・バレー症候群、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、脳血管障害、多発性硬化症、帯状庖疹、腎不全などがあげられる。

【 対策 】
食事療法と食生活の改善を心がける。

※脳血管障害、膀胱炎、腎孟炎、脱毛症、副腎皮質機能障害、脳下垂体機能障害、卵巣機能障害、甲状腺機能低下症、脊髄疾患、抹消循環不全(冷え症)、内臓下垂、不眠など、陰性の病気や症状を発症する可能性がある。またショック状態となり意識障害や心肺停止を起こす危険性もある。

【 食べるべきもの 】
 1.陽性穀類を主にする(全体の60%以上)
 2.副腎・牌臓・甲状腺の機能を高めるもの
 3.心臓・動脈の伸縮力を高めるもの
 4.造血機能を増進するもの

 例)
  発芽玄米、そば、あわ、ひえ、きび…陽性穀類
  全粒ハトムギ、山芋、あわ、かばちゃの種、人参、キクラゲ(黒)、ニラ、春菊、蓮の実…甲状腺・蒔臓機能向上
  自然薯、黒胡麻、黒豆、蓮根、蓮の実、小豆、ごほう、もやし、ユリ根、小松菜、ひじき、のり…副腎機能向上
  自然塩、梅干、赤味噌、浜納豆、醤油、そば、ひじき、あらめ、タンポポ根、たくあん、蓮根、切干大根、三年番茶、ヤンノー、コーレン…心臓・動脈の仲総力向上
  葛、葛葉、黒胡麻、黒米、発芽玄米、味噌、梅干、ニラ、玉ねぎ、長ねぎ、キクラゲ(黒)、大根葉、人参葉、自然薯、鯉こく、金針菜、松の実、ひまわりの種、蓮の実、梅醤番茶、梅醤タンポポ茶…造血作用

【 食べてはいけないもの 】
 1.小腸に負担をかけるもの
 2.ホルモンバランスを崩すもの
 3.強陰性食品

 例)
  動物食品…肉、牛乳、魚、練り製品
  砂糖…白砂糖、氷砂糖、ザラメ、乳糖、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、三温糖、黒砂糖
  香辛料
  菓子
  清涼飲料…ジュース、コーラ、炭酸飲料、スポーツ飲料、ドリンク剤
  陰性飲物…豆乳、コーヒー、ココア、抹茶、緑茶、アルコール飲料
  強陰性果物…ブドウ、梨、柿、バナナ、マンゴー、パイナップル、メロン、ラ・フランス、パパイヤ、オレンジ

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●水溶性食物繊維・・・血糖値の急激な上昇を抑える。
 ●テルペン・・・血液を浄化し、血液・リンパの循環を促進する。
 ●シオネール・・・血流を促進し、身体を温める。





健幸塾「風見どり」